総長からの「愛してる」
『了解。じゃあ待ってる。』
「うん…………」
電話を終わらせない私。
彼だって私の言いたいことに気付いてるはずだ。
『…こっちは大丈夫だ。まだ寝てる。』
「……私がそばにいなきゃダメなのに。
どうして、こんなにも力が無いんだろ…」
苦しい。
苦しくて悔しくて。
早く大人になりたいと、常に思っている。
『俺じゃ、あいつの代わりにはなれないけどさ。
それでも、俺がそばで守ってやるから。』
「うん。ありがとう、悠 。」
たった一人の味方だった彼がいない毎日は辛い。
それでも、弱さは見せられない。