総長からの「愛してる」
「ここにいるやつは全員、戦闘準備!
今からすぐに移動するぞ。」
海斗の声に行動を始める仲間たち。
ちゃんと、言わなきゃな。
「海斗。」
「なんだよ。」
俺は海斗に下がってもらうと、みんなの中央に立つ。
「お前らに認めてもらってねぇのに、悪いと思っている。」
俺の言葉に、手を止めた全員の視線を感じる。
まだ、こいつらにはちゃんと紹介してねぇもんな。
「俺の身勝手で、理不尽な願いだ。
だけど、わかって欲しい。」
俺は一度区切ると、全員を見渡した。
「俺の好きな女を、救って守って欲しい。」