総長からの「愛してる」
「まだ俺の女でもねぇ奴だけど、俺にとってはそいつの立場とか関係ねぇほど、大切なんだ。
なあ、お前ら……」
俺は、口角を上げる。
「理不尽で身勝手な俺に、ついてきてくれねぇか。」
「「「「うおおおおおおっ!!!」」」」
「当たり前っすよ!」
「俺らは廉也さんを信頼してるんだ!」
「守るにきまってんじゃねえですか!」
「まさに愚問って言葉ですよ」
一人一人の言葉が重なり、大きな雄叫びとなっている。
美愛、お前は暴走族に関わりたくねぇと言うが、
暴走族は最高にいいだろ?
俺は大きく息を吸い込んだ。