総長からの「愛してる」





目の前にある倉庫。



幹部を先頭に、俺たちを待っていたかのように、扉は開いている。




「ここが、日向 (ひゅうが) の倉庫ですか…」




2代目総長、堤 要 を中心に、総長を合わせた幹部3人構成。



目立つほどの力はなく、正直俺たちの敵ではない。




だが、要が意味がないことをするとは思えない。




「海斗。」



「はいよ。」




俺の合図で集団から海斗を含めた25人が飛び出して行く。



他の族との交戦のとき、先陣を切るのが特攻隊だ。



龍嵐の特攻隊長は海斗だ。






「堤 要ぇぇええええええ!!!」




1番最初に倉庫に踏み入った海斗は、大声で叫ぶ。



海斗の横には、もちろん海斗が率いる特攻隊。





< 104 / 443 >

この作品をシェア

pagetop