総長からの「愛してる」
そんな、ただならぬ美愛の様子を見て、俺の中で何かが切れた。
「要ぇぇええええええっ!!!!」
絶対ぇ許さねぇ。
幼馴染とか、家族とか関係ねぇ。
てめぇをぶっ倒してやる。
気付かなかったが、雄叫びをあげた俺の前に、幹部らしき赤髪が驚きの表情をしていた。
「………てめぇの仕業か。」
俺の低い声に、赤髪は全力で首を横に振った。
「ち、がっ………おれ、たち…じゃ」
「まあ、てめぇがやろうと関係ねぇ。
下の奴らの責任は上にある。」
俺の視線と圧力に耐えられねぇのか、そいつの体は思うように動いてねぇらしい。