総長からの「愛してる」
男を無視して、部屋から出る。
美愛を落とさねぇように細心の注意を払って階段を下りる。
下では、既に喧嘩が始まっていた。
倉庫にいた奴らしか連れてこなかったとはいえ、どうみても、圧倒的にこっちが有利。
灰色髪と海斗が戦っているのが見える。
さすが、要が見込んだだけあって、強い。
ただ、こっちの特攻隊長を甘くみるんじゃねぇよ。
一瞬の隙をついた海斗が、灰色髪に連続で拳を叩き込んでいる。
こっちは心配ねぇな。
あとは、要か。
今、要の相手をしているのは昴だ。
互角、と言いてぇとこだが、要はやっぱり強ぇ。