総長からの「愛してる」
全く女っ気のない、俺ら5代目に、いきなり現れた女。
女嫌いとかじゃないけど、基本同年代の女は、逃げるか媚びうるような奴しか見なかったからさ。
なんつうか………新鮮。
喧嘩が好きな俺が、廉に言われて喧嘩をやめるのだって、この女のためなら別に嫌じゃない。
「…………こいつは、何に縋ってる (すがってる) んだ?」
「昴さん、何か言いましたか?」
「………いや。」
ソファーの一つを乗っとて寝ている美愛。
そして、俺の隣にはアキラ。
目の前の床にはここの幹部がつまんなそうに座っている。
「おかしくねー?ここは俺たちの倉庫じゃんかー。」