総長からの「愛してる」
「当たり前だ。ちゃんと、説明してもらわねぇと俺の気がすまねぇ。」
俺が言い終わると、この場の緊張感が一気に高くなる。
周りにいる龍嵐の仲間も、日向の連中も。
全員が俺たちに視線を集めている。
タッ
集中力を一点に集めた俺は、一気に走り出す。
まず、先に足を封じたい。
なら初手は決まっている。
利き足ではない右足を、要の足首目掛けて思いっきり蹴る。
「読んでるよ。」
サッと交わした要。
左を軸に、右足を回す。
「甘いんじゃない?」
俺の回し蹴りを左足で受け止めた要。
俺はそのまま後ろに跳んで、拳を突き出す。