総長からの「愛してる」
「よく聞け、要。」
繰り出す拳が全てガードされているのを感じながら、俺は要の目をみつめる。
「おめぇは甘ぇよ。
喋ってる暇があったら、ちゃんと俺を見てた方がいい。」
「は?」
最後に突き出した拳に思いっきり力を加える。
重い俺の拳をガードしたせいで、要の足が下がった
できた、一瞬の隙……
思いっきり膝裏に蹴りを入れる。
「なっ?!」
ガクンと曲がる要の足。
俺は、拳を振り下ろす。
「ーーー舐めんなっ!!」
「……。」
後ろに倒れかかった反動を利用した要はバク転で避ける。