総長からの「愛してる」
要が自信を無くす……?
あまり、そういう自分のことを否定しないから、少し驚きだ。
「僕はなんだって廉也に勝てないからな。廉也が凄過ぎるってのはわかってるけどさ。」
………なるほどな。
俺の隣にいたから、俺に勝てないから、自分に自信が無い、ってことか。
「そんなの当たり前だろ。
俺の凄さを舐めんなよ。」
フッと笑って見下ろしてやれば、要の顔も緩む。
「相変わらず、俺様野郎だな。」
「うるせぇ。」
俺が手を差し出せば、素直につかんで立ち上がる。
要が拳を出すから、俺の拳を軽く当てる。
「まあ、負けてスッキリしたし結果オーライかな。」