総長からの「愛してる」
「………聞いたわ。私がこの辺りであなたの彼女として有名になったって。」
「ああ。」
こんな時でも冷静な十六夜廉也の態度が、私のイライラを大きくする。
「これ以上、近付かないで。
本当に迷惑なの。私はあなたの彼女になんてならない!」
「それは……」
私の悲痛の心からの叫び。
お願い。
私は、未來のために生きなくちゃいけないの。
未來だけは、幸せにしたいの。
私のように歪んだ人間にしないために、
人並みの幸せを感じて欲しい。
貧乏でも構わない
私がどんなに犠牲になってもいい
どんなに汚れても、生きていれればいい
私は、未來の人生を幸せで包んであげたいの。