総長からの「愛してる」



「なら、一つ交渉しねぇか。」



「交渉……?」




ここにきて、交渉ってどういうこと?





「俺はお前を好きだから、そばにいて欲しいし、売りもやめさせたい。」



静かに頷く。



どちらの要求も受け入れはしないけどね。




「美愛は、どうしても金が必要だ。」



「そう、だね。」




「なら、簡単な話だ。
美愛が俺の女になって、売りも止めて、その代わりに俺はお前を金を払う。

お前の体じゃねぇ、お前の時間を俺は買う。」




一瞬何を言っているのかわからなかった。


確かに、お互いに利益のあるギブアンドテイク。



一応筋は通っていなくもない。



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