総長からの「愛してる」
俺の隣は特別だ
《side 廉也》
自分が弱いことに、こいつは気付いているんだろうか?
たったの数週間、
そう言われてしまえば、そこまでの関係。
けど、すっげぇ愛おしく思っちまうんだ。
仕方ねぇだろ。
「俺の隣は特別だ。俺のものになるだろ?もう拒否権は与えねぇ。」
お前の生きる希望、俺がなってやろうじゃねぇか。
今までとは違う世界、見せてやる。
「今は、金と引き換えで利用させてやる。けど、覚悟してろ。
お前を俺に惚れさせる。」
微笑んで頷く彼女は、強く生きようとしていて
自分が強いと思っている。
お前が見せる弱さは痛々しいというのに。
安心しろよ。
もう誰にも傷つけさせねぇから。