総長からの「愛してる」
俺は腕に力を込めて、優しく美愛を抱き寄せる。
ギュッと握られた手が、美愛にとってどんな意味を込められているのか……わからねぇ。
わからねぇけど、美愛にちゃんと俺の気持ちは伝わったらしい。
その証拠に、引き寄せた俺の胸の中で、美愛は泣いていた。
押し殺したような声が聞こえる。
「美愛……すげぇ好き。
本気で好き……ちゃんと大切にする。
だから、俺と付き合え。」
今度は悩ぬ様子など見せずに、コクコクと頷かれる。
「……っ……ふ、ぅ……!」
泣き声はハッキリと聞こえないけど、我慢して欲しくねぇから、
何も言わずに、引き寄せた方の手で髪を撫でてやる。