総長からの「愛してる」
「まだ、十六夜廉也のこと、好きじゃないよ…?」
「かまわねぇ。惚れさせる、そう言っただろうが。」
泣きながら、俺に確認するように話しかけてくる。
「私、面倒くさいよ…?」
「俺はそんなお前を好きになったんだ。
面倒に思うはずがねぇだろ。」
必死に自分でいいか問いかけてくる美愛。
そんなに卑下しなくても、お前は最高の女だというのに。
「私、倉庫にあまり行けないよ?」
「それは………なんでだ。」
流されて頷きそうになって、やめる。
俺と一緒にいてくれねぇと……まじで耐えられねぇ。
それは、頷けねぇな。
「今は話せないけど、家の用事があるの。」