総長からの「愛してる」
幹部室にいるのは、私と海斗と……あとは藤堂奏だけ。
他のメンバーは、下に行ったり用事で出掛けたり……
「海斗、ゲームしようよ、ゲーム!」
「あ、アリサちゃんから電話だ。」
海斗は電話しながら幹部室を出て行く。
「海斗、冷たいんだけど。」
海斗に無視された、藤堂奏は不満そうな視線を私に向ける。
「言っとくけど、あんたのこと認めてるのは、廉と海斗くらいだから。」
海斗とは違う冷めた態度で、私は藤堂奏に挑発された。
認めてるのは、廉也と海斗だけ、ね……
「そうでもないんじゃない?」