総長からの「愛してる」
「美愛は俺を一人にするのか?………あいつみたいに置いて行くのか。」
彼が死んで、泣いたのは私だけだった?
唯一無二の親友を失って、悠は……私も誰も知らない所で泣いたに違いない。
わかっていたはずなのに……
「……ごめっ……ごめん悠っ……!!」
私は、痛痛しい悠を抱きしめる。
私の彼氏の親友……それだけなのに自分の痛みを隠して、悠は私のそばにいつだっていてくれた。
なんで、気付かなかったんだろう。
私以上に、彼の傷が癒えていないことに。
「頼むから、俺を残さないでくれよ……
美愛さえいてくれたら、それでいい…!」