総長からの「愛してる」
いや、もともとクラス自体がうるさいんだけど、なんというか……
鬱陶しい。
「はぁ………」
いつもなら、そう感じるところだけど。
今日は、そんなことよりも、昨日の悠が頭から離れない。
『頼むから……』
彼が伝えた思い、真実、痛み……
私は、彼らと関わらない方がいいのかな?
痛みを増す心。
どうすればいいか……わからない。
ぎゅっと握りしめた手の平を開けば、爪のせいで血が滲んでいる。
それを見ても、ただただ、悲しくなるだけだった。
ーーーその時、だった。
「美愛さん!!」