総長からの「愛してる」
……あれ…?
未來を保育園に連れて行き、悠とはバラバラに登校。
いつもと同じ時間で、いつもと変わらないはずなのに……
なぜだか、今日は異様に人が多い。
校門の前に集まる、大群。
女子の歓喜の声と、吐き気のする気持ち悪い猫撫で声。
男子の尊敬と憧れの叫び声。
なに?
アイドルでもいるわけ?
大量の人のせいでなかなか通れないことにイライラする。
原因を探ろうと、人の集団の中心に目を向ける。
……人が多くて見えないし。
そう思った途端、一瞬……ほんの一瞬だけ彼らの姿が見えた。