総長からの「愛してる」
「悠希さん、もうやめてください!」
「これ以上殴ったら、そいつら死んじゃいますよっ!」
止めにはいる男たちは、邪魔だ、と言うように投げ飛ばされる。
「止めなきゃ……」
美愛はそう呟いた途端、中央の狂気に満ちた男に近寄って行った。
「なにやってんだよ、あの女っ!」
「ちょ、さすがにヤバイでしょ。」
慌てる二人。
俺も内心では焦っていた。
美愛が殴られる……!!
誰もが、そう思った。
だが、
「悠、もうやめてっ!!」
彼女のその一言で、男の動きは止まった。
声の主を探すように視線を巡らせ、美愛を見つけた。