総長からの「愛してる」
金髪の男が先頭を歩き、その周りを4人の男が堂々と歩いている。
「………綺麗…ーー…」
何よりも、驚いたのは、そいつらの容姿。
モデル顔負けの整った顔立ちと、主張する鮮やかな髪色。
こんなに綺麗な顔、なかなかいない。
悠といい勝負だ。
見たこともない彼らだけど、皆がこんなに騒ぐのも頷ける。
悠というイケメンを見慣れた私でさえ、見惚れてしまった。
「まあ、私には関係ないか……」
今日現れたということは、多分新入生だもの。
上下関係が薄い私が、関わるわけがない。
そのまま、大群を押しのけて、私は校舎へと入って行った。