総長からの「愛してる」



てっきり廉也がいると思ったんだけど……




この前のは例外としても、ほとんど倉庫にいる廉也。



下にはいなかったと思うし、奥の部屋にいるのかな?





私は、真っ直ぐ奥の部屋に入ろうと、歩き出した。




「俺のことは無視するの?」





「………言ったでしょ?
私は廉也以外には必要とされてないの。
あなたが私に用でもあるわけ?」




話しかけてきたのは、藤堂奏だ。



この部屋にいたのは、この男だけ。



この人、いつでもここにいるし……暇なわけ?


大抵は、海斗もいるけどさ。




「何?俺のことに興味でも持った?」



「別に……。」




こんな可愛い容姿をして、なんで一人称が「俺」なの?



「僕」の方が絶対に可愛いのに……



なんて、くだらないことを考えてみる。



< 205 / 443 >

この作品をシェア

pagetop