総長からの「愛してる」
「うるせえ。黙れ。
今から自己紹介してもらうから、騒ぐんじゃねー!!」
錦城先生が教卓を軽く叩けば、教室はシーンと一瞬で静まる。
相変わらず、錦城先生の影響力はすごい。
「入って来い。」
ーーガラガラ…
………あいつらか。
入った瞬間、皆の騒ぎように納得した。
朝見た、イケメン5人。
まさか、全員同学年だったとはね……
「ちゃんと全員自己紹介しろよー。」
錦城が言うと、一部は面倒臭そうに、顔を歪める。
その中で、一番に前に出てきたのは藍色の髪に眼鏡をかけた奴。
見た目の印象だけだと、5人の中で1番頭が良さそうだ。