総長からの「愛してる」
「うん、わかった。
私からは絶対に裏切らないよ。」
“私からは” 。
この先、あなたが……あなたたちが真実を知った時、きっとあなたたちが私を裏切る結果になる。
それまで、側にいさせてほしい。
いずれ……必然的に私の過去は明るみに出るから。
あなたたちが、暴走族でいるかぎり……
そのカッコよさの中にいる限り……タイムリミットはある。
「ねえ、奏。」
「なーに?」
「このチームに出会えて良かったよ。」
私の言葉に驚いたように、瞳を見開く。
……でも、本当に心から思ったんだ。