総長からの「愛してる」



「うん、わかった。
私からは絶対に裏切らないよ。」




“私からは” 。



この先、あなたが……あなたたちが真実を知った時、きっとあなたたちが私を裏切る結果になる。




それまで、側にいさせてほしい。




いずれ……必然的に私の過去は明るみに出るから。




あなたたちが、暴走族でいるかぎり……



そのカッコよさの中にいる限り……タイムリミットはある。





「ねえ、奏。」



「なーに?」



「このチームに出会えて良かったよ。」




私の言葉に驚いたように、瞳を見開く。



……でも、本当に心から思ったんだ。




< 220 / 443 >

この作品をシェア

pagetop