総長からの「愛してる」
悠に私ができるのは。支えてあげることだけで、癒すことができない。
悠は、今でも、親友の死に……彼の死に…
そして、あの幸せな時間に囚われている。
「………そろそろ、時間かな〜。」
自分のスマホで時間を確認した奏が、呟くと同時に、部屋にある扉が開いた。
「終わったか?」
「うん。ありがとう、廉。」
奥の部屋から顔を出したのは、私が本来探していた相手。
そいつは奏に頷いて、私に近寄ると腕を掴んだ。
「え?……な、に?!」
「じゃあ美愛、また話そうねー。」
奏に見送られ (?) 私は、奥の部屋に連れ込まれた。