総長からの「愛してる」
私が頷くと、廉也は私を抱き寄せた。
すっぽりと入った廉也の腕の中。
なぜか……ドキドキしてしまう。
「本当は悠希、っていうんだけど。
……あのね、私の彼…死んだ彼の、親友の人だよ。」
「だから、あんなに仲が良いのか?」
より低くなった廉也の声に、不思議に思いながらも、頷く。
「彼が死んでから、私と悠はお互いを支え合って生きてきた。
だから、恩人でもありかけがえのない大切な存在。」
大切な存在、に廉也はピクっと反応した。
抱き寄せられた腕に、更に力を入れて私を抱きしめる。
「そいつのこと……好きなのか?」
「えっ…?」