総長からの「愛してる」



「横倉 旭 (よこくら あさひ) です。
副総長をしています。」



ニコリと笑みを貼り付け、そいつは軽く自己紹介をした。



さっきまで騒がしかった皆は、尊敬と恐れの眼差しを向けて耳を傾けている。




そんなことよりも……


こいつ、“副総長” って言った?



てことは、まさかとは思うけど。



どこか有名な族の幹部だったり……しないよね…?



もしも万が一そうだとすると、色々と都合が悪い。



しかも、よりによって同じ学年となると…




「藤堂 奏 (とうどう そう) だよ。
幹部をしてまーす!」



次に前に出てきたのは、背の低い可愛い系の顔をした、赤髪。



………。



私は、黙って制服であるブレザーのポケットから携帯を出す。




< 23 / 443 >

この作品をシェア

pagetop