総長からの「愛してる」
「廉は知らないんですか?
あの女がなぜ売っていたか。」
相変わらず軽蔑し切っているのは、旭だ。
旭にとって、海斗のような遊びは許せるらしい。
そもそも、海斗のは遊びというより……過去の影響なんだけどね。
でも、自ら進んで売って……金に執着しているのが許せないんだろう。
「色々可能性は考えたが、真相は聞いてねぇよ。」
ソファーに座り、バイク雑誌を広げて、廉は視線を上げずに答えた。
「………そういえば、今はお金はいいのかな?」
「どうせ隠れてやってるんでしょう。」
「いや、金は俺が渡している。」