総長からの「愛してる」
「俺たちが、ハルさんと美愛さんを見分けられないなんて、あり得ない。
どんだけ、俺たちがあんたたちに救われたと思ってるんだ……!!」
隣を見れば、悠は困ったように笑った。
………もう、隠し通せない。
いつか、バレるとは思っていた。
彼らの力があって、私たちを見つけられないわけがない。
「どうして、1年前のあの日……突然俺たちの前から消えたんですか?」
何かを悔やんでいるような、声。
悲しそうな瞳に、私はつい思ってしまう。
「あなたまで、苦しまないで。
……私たちのことは、もう忘れていいよ。無かったことにしてもいい。
あなたまで、彼に囚われないで。」