総長からの「愛してる」
「……ズルいっすよ。
美愛さんに泣かれたら、何も言えないじゃないですか……!」
「私も過去にするから……あなたたちも忘れて?
私のことも、悠のことも……私たち6人を忘れて?」
幸せだった日々を後悔したことなんて、あるわけがない。
過去になど、できるはずがない。
それでも、彼らの中の時間まで……“あの日” に止めておく必要はない。
「……この1年、俺らが何もしなかったと思ってるんですか?
あなたたちをずっと探していた。
翔太さんも、吉良さんも居場所を突き止めました。
もう、あなたたちだけなんです。」