総長からの「愛してる」



翔太 (しょうた)、吉良 (きら)……



懐かしい仲間の名前。




そして、ここに唯一残った疾風 (はやて)も、きっと彼らに説得されているに違いない。




「帰ってきてください……」



「ごめんね。」




辛そうな表情をしないで。



あなたたちまで、彼の死を引きずらなくていい。


さらに彼は核心を突く言葉をかけてきた。





「どうして……ピアスを置いて行ったんですか?」




「…………」



死んだ彼が、“最強” であった証。


そして、


私が彼の彼女であった証のピアス。




「……ピアスまで、一つになる必要はないから。」



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