総長からの「愛してる」
「特に意味はないよ。
お前の姿が見えたから、覗いてただけだ。」
「…………。」
俺のことを完全に無視し、神大はじっと何かを考えていて……
何かに気付いたような…納得したような仕草を見せた
「………なるほどな。
ハルさんの考えそうなことだ。
そうだよな。
普通、他の暴走族の敷地に入ったら跡もつけにくいし、まず思わないだろうな。
木の葉は森に……不良は暴走族に隠すってことか。」
冷静に眈々 (たんたん) と意見をまとめたそいつ。
俺に向かってただ一言だけ残して去って行った。
『おそらく近いうちに、そっちに邪魔することになる。』