総長からの「愛してる」



「お前もしかしてアイ?」



ーーっ?!


その声に、動揺すると同時に顔をあげる。



私を真っ直ぐ見つめて、興味深そうに笑うそいつ。



桐生 海斗……!!




今更、思い出す。


そういえば、2週間くらい前に売ったかもしれない。



最悪だ。


まさかここに転校してくるなんて。



学校では、まだ暴露てない私の商売。




「やっぱりその顔はアイだよな〜。
お前と番号交換してなくてさぁ、後悔してたんだよねぇ。」



それ以上喋んないで欲しい。



私は、商売の邪魔になったら困る。




「………なんのことですか?」



携帯をブレザーに入れつつ、にっこり笑顔で話す。



あくまで知らないフリをする。




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