総長からの「愛してる」
「くそっ!」
ただでさえ、繋ぎとめきれてないのに、更に焦りが出る。
『廉……どうする?』
それは、美愛に黙っておくかどうか、ということだろう。
そんなの、答えは一つしかない。
多分、美愛は俺が真実を知ったことを言ったら、消えてしまう。
でも、俺は美愛を幸せにしたいと決めた。
救ってやる、と言った。
「明日、俺と美愛だけにしてくれねぇか。」
『もちろんだよ。
美愛に真相を聞いてね。』
「ああ………。」
大切にしてやりたい。
気づけば……こんなにも好きになってしまったんだから。