総長からの「愛してる」
《side 美愛》
胸に抱きかかえる、自分の娘。
この時期は、何にでも興味を持つのか、最近ではテレビや私の家事にもキラキラした瞳で見つめてくる。
そんな毎日に癒されていた……
けど、もうのんびりする時間もない。
「未來……ママはこれから、どうすればいいのかな?」
「うー?」
まだ喋れないけど、少しだけ生えた歯を見せて、天使のような笑みを浮かべてくれる。
「未來のために、強くなったはずなんだけどね。」
「だーぁ、あう?」
未來の小さい手のひらが私の頬を撫でた。
その手につく、私の涙。
「未來……っ。」
溢れて止まらない涙。