総長からの「愛してる」



全然、強くなっていなかった。



私は、弱いままだった。




悠に甘えて、守られて……そして、廉に救われて……



でも、私は変わってなかった。




「私のいるべき場所は……あの街なのかな。」



居場所が欲しかった。



私が多くの人に愛され、私自身も他人と向き合える



そんな場所を、この一年密かに……でも激しく求めていた。



ずっと気付かなかったけど、私はその場所を見つけた……つもりだった。




「どっちにしろ、もうダメ。
晃くんたちは絶対に私を見つける。


彼らにまで、負担はかけられないの。」



< 272 / 443 >

この作品をシェア

pagetop