総長からの「愛してる」
全然、強くなっていなかった。
私は、弱いままだった。
悠に甘えて、守られて……そして、廉に救われて……
でも、私は変わってなかった。
「私のいるべき場所は……あの街なのかな。」
居場所が欲しかった。
私が多くの人に愛され、私自身も他人と向き合える
そんな場所を、この一年密かに……でも激しく求めていた。
ずっと気付かなかったけど、私はその場所を見つけた……つもりだった。
「どっちにしろ、もうダメ。
晃くんたちは絶対に私を見つける。
彼らにまで、負担はかけられないの。」