総長からの「愛してる」
「そんな他人行儀するなよ。
身体を重ねた仲じゃねぇか。」
こいつ……っ!!
桐生 海斗の言葉で、クラス中がざわざわとし始める。
不良高の中でも、目立たない存在の私。
真面目だ、という印象を持たれていると思う。
そんな私が、軽い女だとは思われなかったんだろう。
「また今度、もう一回シテみない?」
色気全開で、桐生 海斗は私に近づく。
出来るだけ、面倒なことにならないように最良の選択をする。
「そうね、時間があったら、またお願いします。」
とりあえず、逃げようがないので認める。
そして、一応受け入れておく。
でも、暴走族幹部を相手にはしない。
二度とこいつに売る機会なんてない。