総長からの「愛してる」
友達なんて一人もいないし、相談相手もいない。
でも、それ以上に……ここから出られないことが辛くて苦しい。
私は、親がいない。
つまり、孤児なわけで………だから、私の帰る場所は孤児院しかない。
この現実離れした容姿のせいだろうか?
新しい家族の元へと引き取られるのは、平凡な、どこにいても不思議じゃない子ばかり。
私のようなあまりにも “平凡” とかけ離れた容姿じゃ、
絶対に自分の子として扱えないのだろう。
出たい……出たい……ここから…
孤児院と言ったって、その中には様々な場所がある。
その中でも、此処は最低なところだと思う。