総長からの「愛してる」



友達なんて一人もいないし、相談相手もいない。



でも、それ以上に……ここから出られないことが辛くて苦しい。



私は、親がいない。


つまり、孤児なわけで………だから、私の帰る場所は孤児院しかない。





この現実離れした容姿のせいだろうか?



新しい家族の元へと引き取られるのは、平凡な、どこにいても不思議じゃない子ばかり。



私のようなあまりにも “平凡” とかけ離れた容姿じゃ、


絶対に自分の子として扱えないのだろう。




出たい……出たい……ここから…



孤児院と言ったって、その中には様々な場所がある。



その中でも、此処は最低なところだと思う。


< 285 / 443 >

この作品をシェア

pagetop