総長からの「愛してる」



美しく輝く、青の光と炎の旗。



月の金色と一緒に輝く、彼ら。




まるで、彼らによって創られた異世界に、私が閉じ込められたみたいに…



見える世界が、一気に変わる。





「………もう一度、見たい。」




たったさっき死のうと決めたばかりで、



今の今まで、命を消したくて堪らなかった。




でも、その日……



私は、彼らに救われた。





その日、私は初めて、


生きる希望を見つけ、


生きる意志を持った。




『ただ、彼らを見たい』



ちっぽけな願いだけど、私の中で大きく輝く、命の道しるべだった。



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