総長からの「愛してる」
「…………うぅ……っ…!!」
恐怖の中で夜が明けた。
太陽が昇るなか、やっと寝た男。
体に残る痛みとダルさの中、服を着てホテルを出た。
一刻でも早く、逃げたかった。
恐怖で支配されたまま、着いた家であるアパート。
シャワーを浴び、いつかのように血がにじむまで洗い続ける。
でも、そんなことをしても……何も変わらないんだと、気付く。
「どうせ……自分にも大切にされない体じゃない。」
私は、なんのために……ここまでして生きたんだっけ?
何と無く制服に着替えて、アパートを出た。