総長からの「愛してる」



「あ……学校行かなくちゃ……」



アパートを出たあとに気付く。


私は無意識のうちに学校へ行こうとしてたみたいだ。



自分が着ている制服と、持っているスクールバックに目を移す。




そのまま、歩き……



学校に着くものの、


昨日の入学式を欠席した上、今は人と話したくなくて……


結局、教室に入る勇気もなく



気が付けば、屋上の扉を開けていた。





「……………。」




誰もいない屋上で、一人、膝を抱えて座り込む。



だけど………蘇ってきたのは、恐怖。




『本当、可愛い。
ねえ、俺だけのアイになってくれない?』


『アイの反応いいね。』


『本当に夢みたいだ……』


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