総長からの「愛してる」
昨日の男らしくない、少し慌てた様子。
というか……この男もここの学校だったんだね。
だから昨日『またな』なんて言ったんだ。
「お前は死んで終わりかもしれねえが、それを見たこっちの身にもなってみろ。」
「じゃあ見なきゃいいじゃない。」
私が返せば、男は眉間に皺を寄せた。
「ったく……。
こういうのは得意じゃねぇんだ。」
「自殺を止めるのに、得意も不得意関係ないでしょ?」
「そう思うなら、今すぐ戻って来い。」
「…………。」
男との会話すら面倒になった私は、再び体の向きを正面に戻した。
「ごちゃごちゃうるせぇ。
俺が救ってやる。」