総長からの「愛してる」



「私は……」



何が一番の理由だろう?



別に死にたいわけではない。


でも、人生そのものが最低だからというのも少し違う。




ただ、この人生には何もなかった。



売りも、施設も、親も、親戚も、人も、最悪で最低なものにしか巡り合えなかった。



全部が私にとっては恐怖で…



自分自身すら……



「私は……」



出た答えは一つ。




「私は、生きることが怖い。」




信じるものは存在しない。



いつだって周りにあるのは恐怖だけ。




「自分自身も、周りの世界も……私は怖くてたまらない。
もう、耐えられない。」



見つけられなかった答えは、単純なものだった。



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