総長からの「愛してる」



そう、全て計画通りのはず。


どんなに怖くても苦しくても辛くても……止めることは、生きることを諦めたことに繋がる。



これは仕方のないことで、これからも変えられない。



どんなにきれいごとを言っても、お金は大切なものだ。




「わかるでしょ?
あなたに救われたいけど、売りだけは止めるわけにはいかないの。」



……今となっては、もうここでは売れないけどね。






「人の考えを勝手に決めて、勝手に諦めてるんじゃねえよ。」





まさか、そんなことをいわれるなんて思っても見なかった私は、彼と視線を合わしてしまう。



合わしたくなかった、その強い光の宿る瞳に心が奪われてしまう。


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