総長からの「愛してる」
かけがえのない幸せ時間
それから、一ヶ月、二ヶ月……時は平和に流れていった。
その時間は、私にとっては幸せすぎる日々で……
その日々の中で、私は自分の恋心を自覚していった。
そして、彼と過ごし始めて二ヶ月と少ししたころ。
その日は訪れる。
「美愛。今日の放課後空いてるか?」
「うん。何もないけど、珍しいね?」
彼はその日まで決して私を鳳凰に連れていかなかった。
だから、その言葉は私にとって、とても急で、とても意外なものだった。
「今日、お前を鳳凰に連れていく。」
私はその突然の言葉が、素直に、嬉しかったんだ。