総長からの「愛してる」


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「入るぞ。」


「うん……っ!!」



「そんなに緊張するな。俺がいるから大丈夫だ。」



心臓がばくばくな私に、來叶はそう言って手の握りを強くする。




鳳凰の倉庫の前にきている私たち。


もちろん、そのことにも緊張してるけど…



初めての恋人繋ぎにも……かなりの緊張だったりする。



売ってたときは、腕を絡めるのが普通だったからね。



今日はキスといい、恋人繋ぎといい……初めてのことが多すぎて心臓に悪い。




「………フッ。」



何がおかしいのか、私の様子に笑った來叶は、そのまま倉庫の中へと踏み入った。



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