総長からの「愛してる」



「「「おっす!!」」」


「「「総長お帰りなさい!」」」



來叶と入った瞬間に聞こえた、男たちの気合の入った声。




びっくりしたのと、男に対する恐怖とで、思わず來叶の後ろに隠れた。



握られたままの手が、私を安心させるように優しく握り直される。




「俺が認めた奴らだ。お前には危害を加えねえし、むしろ大事にしてくれる。」



その声だけで、恐怖が失われていくんだから、私は単純な性格だ。




「來叶遅い。今日は会議があるって言っといただろ………?!?!」



二階から降りてきた男が、來叶の後ろに隠れていた私を見つけて絶句した。




「あの來叶が女を連れてきてる?!」




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