総長からの「愛してる」
「どういうことだ?」
「アイは、自分の身体を売ってんだよ。」
心底嫌っているのか、吐き捨てるように言う。
「俺も2万円で買ったけどな。
売るだけあって、まあ、いい身体はしてる」
「そうみたいですね。」
旭は、近くにいる奴から情報を集めてきたようだ。
「あの人によると、ほとんど毎日来ているみたいですね。
毎回違う男を連れているらしいですよ。」
さっきまでは女の美貌に感嘆していたくせに、今では旭も忌々しい視線を向けている。
遊び人ならともかく、自分を売っているという行為が許せないんだろう。
俺と昴以外は、みんな軽蔑したようだ。