総長からの「愛してる」
死ぬことが、望むもの
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來叶の死体を、見たのは……その数時間後のことだった。
精神面でも身体面でも傷付いた私は、悠に連れられ……彼の眠る病院へと足を運んだ。
「……悠希。」
病院にはすでに、鳳凰の幹部が揃っていた。
「…………急過ぎんだろーが。
意味、わかんねえし!!」
いつもは不敵な笑みを浮かべている吉良が、項垂れていた。
「美愛ちゃんは、見ない方がいい。
………残酷すぎる。」
翔太はそう言って止めてくれたけど、私は迷いなく扉を開けた。
そこに、來叶がいると聞いていたから。
あの優しい笑顔で迎えてくれると思ったから。
軽症だと、信じていたから。