総長からの「愛してる」
「どうするの?」
奏も女を睨みながら、俺に問いかけてきた。
捕まえるかどうか、ということだろう。
「いや、いい。」
女……アイといったか。
もう一度見ると、アイは男と一緒にラブホテルに入る瞬間だった。
「旭、あの女のことを調べろ。」
「おいおい、本気かよ廉。」
「廉が興味を持つなんて、珍しいですね。」
仲間の驚きの声がする。
確かに、俺が女に興味を持つなんて今までなかったことだ。
だが、あの雰囲気といい、なぜかアイだけは気に入った。
「どんな事情があるか知らねぇが、絶対に手に入れる。」